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2009年01月06日
★リフォームのきっかけをお聞かせください
夫が脳梗塞で倒れ、半年のリハビリを経て退院するにあたって、自宅のバリアフリー化が必要でした。予算の関係もありましたし、10数年前に次女が設計してくれた家なので、大規模なリフォームではなく、最小限の改造で当初の雰囲気をなるべく損なわないようにしたいと考えていました。
★尾野工務店を選んだ理由
我が家をつくった大工さんはもう数年前に亡くなりましたが、地元の伝統的な工法が得意で、最近の家には珍しく、昔ながらの土壁です。ですから、なるべく伝統的な木造に慣れている工務店が良いと思っていました。尾野工務店はお寺など京都の伝統建築に慣れていらっしゃったこと、距離が近いので気軽に相談しやすいこと、工事のあともいろいろとフォローしていただけそうなことなどからお願いすることにしました。
★工事についての感想をお聞かせください。
実際に現場で相談しながらリフォームの方法を決めていくことができました。二大ヒットは、1)押入をトイレに改装するにあたり、天袋のところをスリガラスにして明るいトイレになったことと、2)「檜舞台」とわたしたちが呼んでいるデッキとスロープです。後者については、最初は車椅子用のスロープをつくる方法の検討から始まって、最終的にはリビングの延長のような、とても広い木製のデッキができあがりました。木製デッキは予算的に無理かとあきらめていましたたが、節があっても良ければ檜を使えますよ、とのアドバイスをいただき、また、木取りをうまく工夫してローコストで仕上げていただきました。
できあがってみると、本当にぜいたくなデッキで、リビング内部と外部がデッキを介して一体化し、まるで部屋が広くなったようです。大学生の孫娘は「バリアフリーのためのデザインじゃなくて、最初からこんなデザインだったみたい!」と言ってくれました。
そのほかにも、何カ所も手摺りをつけたり、スロープをつけたり、照明をつけたり、がたついているところを手直ししてもらったりで、施工にあたった職人さんたちもとてもていねいで、きめ細かく対応していただきました。
★実際に暮らしてみての感想などお聞かせください
身体麻痺での生活に必要な環境、設備は、実際に暮らしてみてはじめてわかることが多く、介護する家族にとってもはじめての体験で、試行錯誤の連続です。ここに手摺りがあったら、とか、スロープの角度を変えてもらうとか、使い始めてから数ヶ月、何回も見に来て頂いては手を加えて頂いています。
★最後にひとことお願いいたします
かかりつけのお医者さんがいるように、かかりつけの工務店が近くにあるというのは、本当に心強く、気軽にお願いできるので助かっています。これからもどうぞよろしくお願いします。