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数奇屋建築

数寄屋建築とは

数寄屋造りとは、桃山時代から江戸時代にかけて茶室の意匠を取り入れた建築様式で、茶人である千利休により完成したと言われています。それまでの書院造りとは違い、形式にとらわれることなく、自由にデザインをされたつくりで、丸太柱などをつかうなど、全体的に自然の趣をのこしつつ、洗練された建築様式です。また数寄屋造りは、身分・序列・格式の垣根を取り除いた思想から生まれたものであり、江戸時代以降に茶室のみならず、住宅や料亭など幅広く広まっていったのです。

現代建築の中の数寄屋造り

現在の数寄屋建築は、長い年月をかけてそれぞれの時代のニーズに対応しながら、数々の名工、棟梁から技術を受け継ぎながら発展してきたかたちといえます。しかし、飾らない質素な中で創意工夫をこらして、そこにいる人の内面をあらわにし、心にやすらぎやくつろぎを与えてくれる癒しの空間となっていることに変わりはないでしょう。そして、現代の木造建築にも大きな影響をあたえているともいえるでしょう。

社長からの言葉

皆様にはますますご健勝の事とお慶び申し上げます。(株)尾野工務店・尾野宏でございます。
さて、弊社、創業以来40余年にわたり、皆様の絶大なるご厚情により今日にいたりました事、誠に有難く厚く御礼申し上げます。
私の家づくりの始まりは出身地和歌山での修行時代にさかのぼります。この頃は寸暇を惜しんで良い道具を探し歩きました。
そして「京都に腕のいい職人さんがいる」と聞き、その方のもとで再び一から修行をする決心を胸に京都に移り、数寄屋の名工といわれる中村外二工務店で数寄屋建築の技術を習得し、独立いたしました。
修行時代は、日当よりもとにかく自分のためになる納得できる仕事をさせて欲しいと、そう思っておりました。
そして現在にいたるまで、仕事である以上絶対に妥協はしません。
私共がつくる「作品」として「完璧」でありたい、またあり続ける…私の「こころ」に賛同してくれている職人さんたちも皆目指すものは同じです。