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2008年04月25日
今回は、「黒」のお話です。ファッションの世界でも黒はとてもベーシックな色として人気があり、以前は夏にはあまりない色だったのですが、最近は「秋色夏素材」と銘打って様々なデザインのものがあり、皆様のお手持ちの洋服の中にも必ずあると思います。無難だからこそ、より魅力的に見える着こなしをしていただきたいですね。日本人は黒髪・黒い瞳と基本的に黒の似合う人種です。特に黒いまつげは目元を魅力的に見せる最大の武器です。外国のモデルなども髪はブロンドでもまつげは黒いマスカラをたっぷりと塗って目元を強調します。東洋人の黒いまつげは世界中の女性の憧れでもあるのです。
■「とりあえず黒」はちょっと待って
慶びの席も悲しみの席もそして普段の生活にも…高級感がありオールマイティの黒。だからこそ慎重に選びたいもの。黒はあらゆる色の中で最も収縮して見える色ですが「痩せて見えたいから」と、とにかく黒を着るのは間違いのもと。黒は最も重量感を感じる色でもあるのです。
白に比べるとその重量感は二倍弱にもなります。特にニット素材などは、身体へのフィット具合で痩せて見えるよりもかえって「むっちり、どっしり」見せてしまう事もあります。ここで大切なのはその素材とデザインです。やせて見せたい方はセーター等よりも張りのある素材で視線が縦に流れるようなデザインを、スリムな方は貧相に見えないよう全体のバランスを吟味しましょう。
■インテリアでも重量感に注意
ひと昔前に流行した黒い家具たち。モノトーンの部屋はモダンな雰囲気を醸し出します。しかし全部が黒い家具だとその重量感や心理的作用によって沈んだ気持ちになることもあり、何かアクセントカラーが必要です。黒い家具を選ぶ時は足が付いている物の方が重量感を軽減してくれます。大面積には使わない、また、壁や天井に使うのは心理的圧迫感が大きすぎてお勧めできません。
Profile 尾野 早映子(おの さえこ) カラー&イメージコンサルタント |